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自画自計

散文歌


or
綱引きのような手応えで 引き寄せられない未来 右手で探った未来も 左手でつないだ夢も 手触りは変わらない気がして 無人の車列が車庫に入っていくように 静かに夢の奥へと入っていきたい 「これでいいのかな」って聞いてみたい こうするしかなかったけど...
yuji


僕なりの愛、君だけの愛
昔色の電球が並ぶ高架下 不揃いのレンガ道を抜けていく 新鮮な古さとまだ知らぬ懐かしさが 交差している あんなに大きくて赤いタワーが ここからはオモチャみたいに見えて こんなに近くにいる君の瞳は 僕を包んでしまう 僕には僕なりの愛があってね 君にも君だけの愛があるでしょ...
yuji


孤独よ
嵐は去った ちぎれた雲が 空に置いてある 僕の気持ちも ちぎっては置き去りにしてきた 捨て方も分からない この気持ち 誰かの落とした種を拾ってしまうことがある 育てたのは僕だけど 花を咲かせず そこにいる 抱きしめきれない夢 温もりそびれた愛 孤独ばかりが 育っていく...
yuji
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